2018/02/16

by 見しらぬオッサンたち

1月の大雪の日、夜8時過ぎ。

最寄りの駅から我が家まで帰る途中、一ヵ所急な坂がある。

通りかかると、

キュルキュルと横滑りして壁スレスレになっている車発見!!

 

オッサンAが何気なく仕切り、

五人がかりで押す。そして押す。

(ちなみに、私はオッサンD)

みんなで力を合わせ、押し上げた後ろから、

またキュルキュルと音を立てて上がってくる車登場!!

 

通りすがるオッサンFやオッサンG、

HもIも、みんな足を止め手伝う。

意外とみんな好きなんだなぁ、

なんて思いながら押し上げたら、

またまたキュルキュルと音を立てて上がってくる車参上!!

 

「こんなところ通るヤツなんてバカだなぁ。」

なんて、知らないオッサンCは言うけれど、

どこか本人楽しそう。

いや、明らかに私を含めみんな楽しんでいる。

結局、見知らぬオッサンたちと

素敵な笑顔で3台押し上げた。

 

そして、別れの時、

誰も余韻に浸る事もなく、挨拶もせず、

まさに蜘蛛の子を散らすように、無口に帰って行った。

ただ、オッサンたちの背中はみんなダンディズムに溢れていた。