2019/06/28

by 考え方でテニスは変わる⑦

皆さんはどんなボールが難しいと思いますか?

今回は難易度の考え方についてです。

人それぞれ難易度の感じ方は違うと思いますが、

考え方次第で難しいボールでもミスが減るようになるはずです。

 

まず、前提として「難しい」とは「打ち方が難しいショット」などではなく

「よくミスをする」、「自分が返球するのが難しい」という意味で考えてください。

 

その上で、最初の質問に戻ります。

「皆さんはどんなボールが難しいと感じますか?」

相手が打ってきた速いボール?

相手に動かされてなんとか届いた遠いボール?

自分の頭上を越えるくらいのナイスロブ?

ボレーの時に足元で打たされたスピンのかかったボール?

どうですか?

どれも返球が難しそうですよね。

きっと皆さんもそう感じたと思います。

 

でも実は、上記のボールの返球率は意外と高いはずです。

なぜなら・・・難しいとわかっているから、返球することに集中するからです。

 

アンフォーストエラーって聞いたことありますよね。

プロの試合後にスタッツが出ると、まず間違いなく注目される数値で、

凡ミスのことです。

対して、フォーストエラーは聞いたことありますか?

こちらはあまりなじみがないかと思いますが、

相手にミスをさせられてしまったショットのことです。

つまり、上記の難しい状況でミスをしたとするとフォーストエラーになります。

 

私は多くのプレーヤーの場合、

フォーストエラーよりも明らかにアンフォーストエラーの方が多いと感じています。

(実際に数えたわけではありませんが)

これは「簡単なボール」例えば、

ゆっくりなボール

ネットより高い打点でボレーが打てるボール

頭より前に上がってきたロブ…

などなど、いわゆるチャンスボールというものを

ミスしないようにコートに入れよう、大事に打とうと思って打つ方は少ないのではないでしょうか?

むしろ、相手のいないコートの端に打とうとか、速いボールを思いっきり打とうとか、

そんな気持ちではありませんか?

私は、この気持ち(考え方)こそがアンフォーストエラーを誘発する原因と考えています。

 

つまり、最初の「ミスをしやすい」という意味の「難しい」はゆっくりなボールや

チャンスボールのことを言うのではないでしょうか。

 

特に速いボールは相手が打ってきた力と自分のラケットの力でしっかり飛んでくれる

ラケットを打点にさえ用意すれば打てる簡単なボールであり、

遅いボールはミスを誘発するとても難しいボールと考えてみれば

皆さんのアンフォーストエラーはとても少なくなるはずです!

 

しかし、せっかくのチャンスボールを相手にゆっくり返してしまっては

もったいないという考えもありますよね。

 

そこでリスクを必要なだけ負うということが求められます。

 

長くなってしまったのでリスクのお話はまた次回。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

片桐