2019/03/12

by 考え方でテニスは変わる④

今回は初中級から入ってくる平行陣という陣形についてです。

まず平行陣とは、

雁行陣という前衛(ボレー)と後衛(ストローク)で役割を前と後ろに分けた陣形から

後衛が何かしらの方法でネットをとり(前に出る、あがる)二人ともボレーをしに行く陣形です。

基本的には縦割りの約半面を互いに守りチャンスになったらすぐ決められるというような利点があります。(ものすごく簡単に言うとです)

さて今回はこの陣形の考え方のベースについてです。

特に平行陣になかなか出れない…

と感じている方に向けてお話し致します。

前衛が決めるチャンスがポイントを取るチャンスだとすると雁行vs雁行ではそのチャンスは相手の前衛と自分達の前衛とで交互に訪れることになります。(クロスラリーが続いていると仮定して)そのチャンスを前衛がモノにできるかが鍵になります。

平行陣をとると相手前衛は2人から攻撃されることを警戒してなかなかネットのそばには行けず、サービスライン付近で守りに徹することになります。こうなると攻撃のバランスが平行陣側に偏り、基本的にずっと攻撃し続けられることになります。

多分私の稚拙な説明を理解して頂ければ、

うん、当然そうだよね。と思う方も多いかと思います。

ただ現実は…

この攻撃をしていてる意識よりも

ボレーでミスしたくない、後ろがガラ空きだからロブを上げられたら取れないなど。

マイナスな考えの方が出てきてしまいますよね。

つまりその状況は心地よくなく、早く終わらせたい、早く決めてしまいたくなってしまうんです。

結果、狙いすぎて失敗する。

わざわざ前に行って自分が失敗するくらいなら前に出ない方がいい、と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。

でも、相手の気持ちになってください。

雁行vs雁行のときは攻撃のチャンスも交互に訪れ、ストロークの質も気にしなくてもそんなに問題はない状況だったのに

相手が前に出てきて平行陣をとってくると、

途端に攻撃のタイミングはなくなり、

相手に攻められないように足元に打ったりロブを上げたりしなくてはならなくなります。

ここが大事。

しなくてはならなくなる。

というのはテニスにおいて大変難しい状況です。自分の好きなところに打てないですから。

警戒するのは相手が完璧に足元に沈めてきてロブを毎回ベースラインに向かって上げきてからで大丈夫です。

ちなみに私はそんなこと出来ません…

まとめると、

マイナスな考え方で消極的になるとそれが相手を助けてしまうことになるので、

どんどん平行陣に出て、

とにかくミスをしないで続けているだけでも相手はすごく嫌だという事です。

いや、そのミスをしないようにするにはどうしたらいいかが問題なのよ。

と思った方は、

考え方でテニスは変わるシリーズを読み返してみてください!

今期のゲーム形式のテーマはとにかく

平行陣をキープすること。にしています。

崩れない平行陣というのはなかなか

厄介なものです。

ちなみにそのベースの考え方の上に

相手の状況によってのポジションや

狙いなど、いろーーーんな工夫が

乗っかってきます。

それはまたどこかで。

とにかくまずはこれをきっちりやれるようになりましょう!

片桐