2019/02/28
さぁ、第3弾まで来ましたね!
今回も行ってみましょう!
今回のテーマは
「テニスは実験の繰り返し」です。
第1弾でも申し上げたミスへの考え方。
それはミスではない良いショットに目を向けようというものでした。
今回は違った観点からお話しします。
ミス。それは「実験の成果」です。
テニスには福田雅之助さんという方が残し、
エースをねらえ!でも有名な
「この一球は絶対無二の一球なり…」から始まる名言があります。
本当にその通りです。
今からみなさんが打つこの一球はもう2度とない一球です。
回転×高さ×深さ×左右×自分の位置×相手の位置×….というようにいろーーーんな要素が組み合わされた一球なのです。
しかし、似ているボールは多々あります。
なので、それをカテゴライズした結果、大体こういう場合はこうなりやすいので、こうするべき(セオリー)というのがあるわけです。
言ってしまえば教科書です。
教科書を読むことはつまり勉強です。
勉強はテニスにおいてレッスンですね。
コーチは自分達の経験や更に他人から勉強したことを皆さんに伝えます。
さて、ここからが大事。
実はそれ以上に上達を加速させる方法があります。
それは実験(研究、検証)をする事です。
言い換えれば自分だけの教科書を作る作業。
学生の頃テストが終わって、出来なかったところをノートにまとめたり、単語カードを作ったりしましませんでしたか?(私はしていません笑)
まさにそれです。
自分に合ったものは何か?
苦手なものは?
そう考え、じゃあこうしてみたら…
うーんまだ上手くいかない。
ならば、こうだ!
お!上手く出来た!
これを繰り返す事で安定し、
上達していくわけですね。
具体的にいきましょう。
例えば、レッスンでコーチにラケットの根元に当たってますね。と言われました。
皆さんは次のボールをどこで打とうとしますか?
真ん中ですよね。その通りなのです。
が、、多分また根元に当たります。
それは皆さんはずっと真ん中に当てようとしてるからです。(当たり前ですが。)
自分の感覚と現実のギャップを理解し、
調整する事が大事になります。
この場合、
自分の感覚→真ん中に当てる
です。しかし
現実→根元に当たる
ですよね?
真ん中に当てようとしたら根元に当たってしまう事になります。
どうするか?それは
自分の感覚→先端に当てる
現実→真ん中に当たる
ようにするということです。
(例えが簡単すぎて、そりゃそうだろって話かもしれませんが、お許しください)
他にもなんか今日右に飛ぶなーって日は
思い切って左に打つとか。
ネットが多いなって日はいつも狙ってる高さを倍にするとか。
そういうことです。
忘れてはいけないことは、基本的に
自分の感覚と現実はズレています。
これは仕方のない事なので、
こんなにズレているんだと思って落ち込む必要はありません。
実験して、確かめて、また実験して、、
これを繰り返して徐々に感覚を合わせていく。それが重要です。
プロの選手であまり大きく崩れない選手、毎試合毎試合結果を残している選手(例えばフェデラーとか)というのはここの技術が素晴らしいんだと感じます。
いい意味で自分を疑い、結果を良くしていく。そんな風に捉えてもらったら、
今この瞬間のミスも、捨てたもんじゃないですよね?
片桐