2013/04/17

by プロ野球ニュース

つ、つ、強すぎる!!!!!!!!!!


巨人が能見にリベンジを果たした。3回、阿部が2号逆転3ラン。阪神戦4試合目、

33イニング目で待望の得点が入ると、4回に長野の適時打で1点を追加。

先発・宮国が8回2失点と踏ん張り、初勝利を挙げた。今季、本拠地・東京Dでは

9勝1分けと負けなし。2位の阪神に今季最大の4・5ゲーム差をつけ、セ・リーグ

の貯金を独り占め。開幕から15試合目で独走態勢に入ってきた。

全く頭になかった。阿部の始動が一瞬、遅れた。カウント1―1からの3球目。

能見のモーションは突然、クイックに変わった。タイミングはずれたが、強引に

いった。内角高めの直球だ。「差し込まれたけど、うまく押し込めた。角度が

良かったから入った」。意外にも打球は右翼席中段まで伸びた。2点を追う3回

1死一、三塁、パワーのひと振りで、逆転3ランをかっ飛ばした。

失敗を繰り返さない。それが慎之助の真骨頂だ。2回先頭の第1打席、初球の

真ん中スライダーを狙ったが、一邪飛。「いい投手。あんな失投は二度とない」。

ベンチ前に戻り、何度もバットを振るほど悔しがった。WBCではバッテリーを

組み「改めてすごい投手だと思った」からこその思いだった。その左腕に1週間前の

9日、敵地の甲子園で完封負け。「追い込まれたらキツイ。積極的にいこう」と胸に

決め、3回の打席に入り、見事に粉砕。阪神戦の開幕からの無得点を32イニングで

止め、昨季からの無得点も37回でストップさせた。

阿部は能見をこう評している。「味方にしたら、こんな頼りになる投手はいない」。

WBCでは、28人の登録メンバーから漏れた中日・浅尾に代わる守護神として、

山本監督に推薦。「あのフォークはちょっと見ただけでは打てない。真っすぐも

キレがあるからね」と高評価していた左腕に、合宿中に助言していた。「もっと

スライダーを使ったらどうだろうか? いいスライダーを持っているのだから」。

このアドバイスが自分の首を絞めた。前回の対戦で、そのスライダーを効果的に

使われ、4打数無安打だった。

「オレがきっかけを与えちゃったかな…。でも、日本のために助言したのだから

仕方ない」。シーズンが開幕すると、大きな壁となって立ちはだかったが、ここは

昨年の2冠王。対戦73打席目で初めてホームランを見舞った。守っても、序盤から

フラフラだった宮国に「強気に攻めろ」と背中を押した。攻守で躍動し、阪神戦今季

初勝利に大きく貢献した。

主将のひと振りでセの全球団から白星を挙げ、貯金を独り占め。15試合で11勝。

2位に最大4・5ゲーム差をつけ、早くも独走態勢に入った。原監督は「全体的に、

みんなのボディーブローも効いていたし、慎之助が4番打者で打ってくれたのは

大きい」と目を細めた。

阿部が東京Dで一発を打てば、チームは10年から32連勝。“慎ちゃん神話”が

続いている。それでも、一喜一憂することはない。「いいピッチャーをチームとして

攻略したことは大きいし、能見対策として今度は甲子園で打ちたい。それが次の目標

だね」。お立ち台での決めゼリフ「最高でーす」は、まだまだ、声のトーンは小さめ

だった。

byスポーチ報知

以上、木村でした。