2013/03/10
日本6発16点でコールド大勝!アメリカ行き決めた!!
WBC2次ラウンド1組(10日、オランダ4-16日本=七回規定によりコールド
ゲーム、東京ドーム)日本打線が本塁打6発、先発全員安打となる17安打の大爆発。
七回まで毎回の16得点を挙げ、七回コールド勝ちで、2次ラウンド1組で2位以上
が確定し、米サンフランシスコで開催される決勝ラウンド進出を決めた。
日本中が度肝を抜かれた。試合開始1分。鳥谷(阪神)のひと振りが試合を動かした。
珍しく感情を爆発させる背番号1。叫びながらベンチ前でのハイタッチに飲み込まれ
た。
「いつも以上の力を出すのは難しい。できることをしっかり。そのスタイルは変わら
ないです。打順どうこうより、状況に応じた打撃をしたい」
普段通りの姿勢が最高の結果を呼んだ。一回先頭、2球目の直球を完璧にとらえた
打球が右翼席へ一直線。WBC初安打は、値千金の先頭打者本塁打。それどころか、
侍ジャパン待望のチーム1号となった。
初めて「1番」に起用された。これまでトップが機能しない試合が続いた。
首脳陣が注目したのが、鳥谷の眼と足。過去4試合で5打数無安打も、4四球で
出塁率は・400。8日の台湾戦では絶体絶命の九回一死、二盗を決めて逆転劇を
呼んだ。強打のオランダに対抗する策は機動力。そのための1番打者が、
意外なところで魅せた。
波に乗った打線は二回に火を吹く。松田(ソフトバンク)が左翼席上段へ2ラン。
内川(ソフトバンク)がバックスクリーン左へ3ラン。オランダのお株を奪う
一発攻勢で、流れを一気に引き寄せた。内川は「いい流れで来ていたので、これを
とめてはならないと思った」と、ニヤリ。さらに三回には稲葉(日本ハム)にソロ、
四回には糸井(オリックス)にも3ランが飛びだした。
過去のWBCでも、日本代表の1試合4発以上は初めて。ここまで長打が2本しか
なかった侍打線がよみがえった。
五回、六回にも1点ずつを追加。六回裏に内海(巨人)が4点を返されると、
直後の七回に坂本(巨人)が満塁弾を叩き込みトドメを刺した。
試合前に、うれしいサプライズもあった。巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏(74)
が東京ドームを訪問。連覇を祈って、日の丸にダイヤモンドをあしらったピンバッジ
をプレゼントした。第1回大会の王貞治監督(72)=ソフトバンク球団会長=、
第2回の原辰徳監督(54)=巨人監督=にも贈った特注品で、2度の世界一を
呼んだ縁起のいい代物だ。
長嶋氏は、8日の台湾戦について「チームが一丸となってつかんだ勝利。粘り強い
戦いをしていけば、必ず勝利をものにできる」と山本監督を激励した。その逆転劇の
立役者が、この日は猛打の火付け役だ。
決まらなかった「1番」がついに見つかった。主軸の内川、糸井。下位の松田、
稲葉。 攻撃の幅が大きく広がった。決勝ラウンドに向けて、これ以上ない好材料だ。
日本は12日に、キューバ対オランダ(11日)の勝者と、2次ラウンド1位通過を
懸け対戦する。
byサンケイスポーツ
以上 毎度毎度の木村でした。