2016/07/31
ポケモンマスターに俺はなる!
谷村少年がポケモンと出会うのは今から遡って小学生になります。
当時の少年の住まいは、現在の実家でもある神戸にありまして
淡路大震災に被災したばかりの頃でした。
少年の家族、親族その他諸々なんとか無事でしたが
このまま残るのは危険だ。ということで
親戚のいる奈良に移る事となりました。
地元でも友達の少なかった少年は転入先の学校でもなかなか友達を作れず
慣れない土地で、寂しい学校生活を送っていました。
そんな少年を見かねた母が買ってきたのが、少年の手に収まらないほどの
大きい機械と小さなカセット。
少年「なにこれ?武器?」
母「コレ、最新のゲーム機!やっといたら友達できることうけあい!」
少年「なに?ならばするしかあるまい」
少年は母と説明書を読みながらピコピコやっていたそうな。
次の日、少年は勇気を振り絞り隣の子に
さりげな~くゲーム機をちら見させると(話しかける勇気はまだない)
隣の子が「谷村君、ポケモンやってるんや!俺もやってるで!交換しよう!」
人生で初めて友達ができた瞬間である。
谷村少年はポケモンを通してたくさんの友達を作り、それに合わせてポケモンにのめり込んでいく。
友達A「たにむー(少年のあだ名)、凄い!リザードンがそらを飛んでる!」
少年「○○したら覚えるんや」
友達B「たにむー、どうやってミュウつかまえたん?」
少年「○○でつかまえるんや」
友達A・B「たにむーなんでも知ってる!」
少年は得意げに鼻息を荒くするが、全部バグ技でやったインチキ。
昔から困ったちゃんでした。
そして彼は凝り症でもあり、その後ポケモンシリーズすべてを購入し、
ゲーム機は交換用にもう1台購入、全ポケモンをゲッチュ。
通信ケーブル(当時はゲーム機同士をケーブルでつないでポケモンをトレードする)
は3回擦り切る等、近所では『ポケモン博士』と言われるほど有名人となり
世界を轟かせた気がした。
『ポケモンマスターに俺はなる!』
少年の中学生卒業文集にかかれた将来の夢である。
そんな彼の夢が10年越し、ポケモンGO配信という形で実現しました。
当時の彼は時代を先取りしていたのである!!
しかし、ポケモンマスターを目指してた彼は
どういうわけか
いろいろ訳あって
テニスコーチマスターを目指す青年に進化していましたとさ。
今、世間で話題のポケモンGO。
少年のように、自分を進化させるキッカケになればいいんじゃないかと
そんな保護者のような目線で見守りつつ、
今日も亀戸を歩き回る日々
少年の夢はこれからだ!
次週へ続く。続くったら続く!