2017/12/05
秋ですね
秋というのは情緒あふれる季節です
個人的には少しずつ寒くなっていく空気は不思議と嫌いではないんです
そこに何かの終わりを感じるとともに
遠い春に何かの芽吹きを連想するのです
哀しいことが続きました
あ、別に落ち込んでいるとかそういうことではないんです
ただ家に一人でいると考えてしまうので、なんかねーかなと周りをみてみると
スタッフプロフィールにみんなのオススメの紅葉スポットなるものが書かれているではありませんか
『箱根美術館、紅葉のコントラストがいいですよ』
気がつけば次の休日
愛機のPENTAXをぶら下げ
iTunesに好きな音楽インポートして
本は米澤穂信の満願を持って
砂糖たくさん入ったコーヒーをポットに入れて
朝8時に箱根に向かっていました
天気は快晴
電車は快速
明朗快活
旅は快適
透き通るような秋空の下
ちょっとした小旅行は僕のテンションを挙げたに違いありません
気分は夏でした
海行くような気分でした
波はジェットコースターです
そんな夏モードの僕を一瞬で秋に戻してくれたのが小説『満願』でした
車内で貪るように読み
強羅あたりに付く頃にはすっかり暗くなっていましたね、どよん
すごく面白いんですけどね、オススメです
ただ、まぁ身体の半分が影になった感じがしますね、読めばわかります、オススメです
取り囲む染まった木々も綺麗でしたが
青空を背に連なる山波もまた
味わい深いものがありました
なかなか上手く撮れなかったんですけど
やっぱり写真を撮るっていうのはいいですね
茜色から黄金色に移りゆくコントラストを背に
石畳を指す木漏れ日がなにか幻想的で
どっちも散るのに桜とは根本的に違うものを感じるのはなんでかなーなんて思ったり思わなかったり
桜は未来を紅葉は過去をみるような気がしましたね
夢中で写真を撮りました
お茶でほっこりできます
灯油の匂いがする館内で
栗きんとんを舐めてぼーっとします
静かな時間で、結構好きな間ですな
また来年こよう
そう思える場所でした
オススメでっす!
「ただいま」
って家着いたら、今日始めて自分の声を聞いた気がしました