2015/12/01

by 水を運ぶ選手

オシムさんがその言葉をよく使っていました。

こんばんは みなさま。

テニスをたのしんでいらっしゃいますか?

今年の流行語大賞はぴんとこねえなあ…とおもっている フロント児玉維賢です。

わたしだけじゃないはずです!

 

 

わたしはサッカーを観るのがすきで、Jリーグもよく観ています。

以前は大学の先輩の影響もあって、浦和レッズの試合はよくいきました。

当時はエメルソンがいて、そのあまりのスピードに驚いたことを覚えています。

なんというか、一歩目からトップスピードなんですよね。

 

そのとき、浦和の中盤には若手だった長谷部がいたりしたのですが、ボランチには鈴木啓太がいました。

痩身の背番号13番。

 

プレイスタイルは、所謂汗かき役というか、相手の攻撃の芽を摘むような役割です。

日本代表監督になったオシムさんが言うところの「水を運ぶ選手」。

ほんとうに、その言葉がぴったりな選手でした。

視野が広く、ココ危ない!というところにはしょっちゅう顔を出しているというか。

 

アテネ五輪予選では主将としてチームを牽引、予選突破しています。

しかし、五輪本番ではメンバーに選ばれない(!)という信じられない事態に。

わたしのなかでは、フランスワールドカップの三浦知良とおなじくらいのインパクトある落選でした。

本人の気持ちを考えると、ほんとうに涙が出るレベルです。

 

そんな経験も糧に、浦和ではアジアチャンピオンに。

オシムさんの後は日本代表にはあまり縁がありませんでしたが、たしかな存在感のある選手だったとおもいます。

 

その鈴木啓太が引退を決めたということで。

いや本当に、目立たない役割をし続けた選手なんです。

なんか今はディフェンスの選手ですら「俺が俺が」みたいなひとが多いように感じていてですね。

ああ、それはじぶんが齢をとったことと無関係ではないでしょうが、そんな選手があんまりいないんですねこのごろは。

ほしいですねこういう選手が(どの立場でこれを書いているのか、じぶんでもよくわかりません)。

 

まずは浦和との契約は延長しない、という発表から。

その後選手を続けるか不透明ななか、引退という発表へとつながりました。

 

34歳にして長く所属したクラブを離れるということは、その時点で引退も紐づいてくるものではあります。

でもどこかでまた、背番号13番を背負って、走っている姿を観てみたかったとおもっています。

 

 

いまでも前述のオシムさんが倒れずに、ずっと日本代表の監督をしていたら…という声は聞きます。

それだけすばらしい監督だったのですが、そのオシムジャパンのときに唯一全試合先発出場したのは、鈴木啓太でした。

 

 

いつも以上にただのじぶんの趣味や思いを書くだけになっていますね今回は。

最近すきな選手が引退していくので、さびしくてなりません!

これからの鈴木啓太にも注目して、応援します。

 

 

今日の一枚:夕暮れ
1512011