2020/04/04
みなさま、不安な毎日をお過ごしのことと思いますが、
この機にテニスに対する知識を蓄えていただければと考え、このブログを書いています。
この騒動が収束した際には、この期間に存分にテニスができなかった分、
劇的にレベルアップできるよう、頭を整理しておいてもらいたいと思います。
今回は状況判断について。
一言で状況判断といっても、何をどう判断したらいいかわかりませんよね?
それをできるだけわかりやすく説明します。
まず、判断は2つに分類できます。
1つは①相手が自分に対して打ってきたボールに対する状況判断と
もう1つは②自分が相手に向かって打つショットの判断(ショットセレクト)です。
さらにその2つをそれぞれ3つに分けます。
①相手が自分に対して打ってきたボールに対する状況判断
・有利またはEasy(青信号)
・イーブン(黄色信号)
・不利またはHard(赤信号)
上記は練習ではよくカッコ内の信号に例えられます。
この3つの判断基準は、
以下の質問によって確認できます。
・打点は力が入るところで打てているか?
・ポジションはネットに近い所で打てているか?
・体勢(バランス)はいいか?
このうち、
すべてが○ならば、青。
1つでも×があれば、黄。
2つ以上ならば、赤。
といったように考えます。これは個人の技術力で差異があります。
自信がなければもう少しネガティブにしてもいいと思います。
以上で、①相手が自分に対して打ってきたボールに対する状況判断は行います。
続いて、②自分が相手に向かって打つショットの判断(ショットセレクト)です。
こちらは、①で判断した3つの状況に対し、どんなショットを選んで打つか。ということで、
・オフェンス(O)…強く、相手のいないところへ打つなどポイントを取りにいくことが目的。
・ニュートラル(N)…深くつなぐなど。ミスはしたくないが出来るだけ相手を有利にしないようにすることが目的。
・ディフェンス(D)…高く、ゆっくり、真ん中に。とにかく返すことが目的。
の3つに分けることが出来ます。
ということで、①の3つ×②の3つで以下のような表が出来ます。
表内は私個人の感覚で記載した、状況判断の例です。
この9つのパターンの中にみなさんが打つ1ショット1ショットが割り振られることになります。
どうですか?頭の中を整理出来たらすごくスムーズになりますし、
しかも、リスクの有無がわかり、失敗の原因も明らかになりやすくなります。
ついでに、上の表の判断を統計すると、大まかなプレースタイルにも
大別することができます。
まずはバランサーというか、一番一般的な判断をされる方。
チャンスはしっかり打つし、無理はしないタイプ。
まずはこのプレーを目指してもらえるといいと思います。
つぎにテニス用語でいうとシコラーというタイプ。
ミスをとにかくしないようにして相手に無理をさせポイントを取っていくタイプ。
最後にバコラーと呼ばれる、リスクを負ってバンバン打ってポイントを取っていくタイプ。
どうでしたか?
ちょっとややこしかったですかね?
しかし、これをレッスン中に説明するとなると…
是非、理解しておいていただくといいと思います。
では、また次回!
片桐