2013/10/10

by プロとして

今日は少々真面目なお話。


皆様こんにちは。
食欲の秋をがっつり堪能しているフロント関口です。
先日のお休みの日は220gのハンバーグが2つ乗っかった鉄板の上を空にしてきました。
しかし、次の日に胃がもたれたのは言うまでもありません・・・・。

さて、上記標題のプロについて。
10/8(火)に関口の愛する横浜ベイスターズの今シーズン最終戦がありました。
今シーズンで現役を引退する選手がいたのですが、その選手にとっては
自分が出場する生涯最後の試合です。
その選手は「小池 正晃」選手。
野球をあまり知らない方でも、例えばイチロー選手、松井 秀喜選手等メジャーで活躍したり
田中 将大選手やバレンティン選手等、日本の大記録を作った選手の名前は聞いたことが
あるであろう中で、恐らくこの小池選手の名前は相当コアなファンでないと
聞いたことがないと思います。
しかし15年前の1998年。
今はメジャーリーグで活躍する松坂 大輔選手率いる横浜高校が春・夏甲子園連覇
という偉業を達成した時の、当時のメンバーの一員でした。
主に1番ライトで出場しており、ホームランを量産するタイプの選手ではありませんでしたが
送りバントや堅実な守備等、地味ながら安定感のある選手でした。
そんな小池選手の最後の試合、結果だけ申しあげると4打数3安打2HRの猛打賞と
脇役な彼が正真正銘の主役になった試合でした。
特に野球人生最後の打席での最後のホームラン。
ダイヤモンドを周っている選手を見て自然に涙が出たのは初めてです。
そんな素晴らしい引退試合を観戦して、ふと自分がプロだった時の事を思い出しました。

殆どの方がご存知とは思いますが関口、トップで仕事は初めて少しくらいまでは
ダーツのプロとして試合に出たりしていました。
特に誇れる戦績を持っていたりはなかったのですが、毎日必死に練習していたのを
覚えています。
そんな日々を過ごす中で、とある試合で本当に挫折をした瞬間というのがありました。
プロのスポーツ選手は、基本的には試合で勝ってナンボの世界です。
その試合での賞金だったり、チームに属しているのならば年俸だったり、
はたまたメーカーからのスポンサードだったりと、勝たなくては収入が得られません。
勿論関口のように他の仕事をしながらダーツのプロをやっている方もたくさんいましたし、
何より大半のプレーヤーがそうでした。
そんな中でふと「この世界の中で、自分は勝ちきる事ができないな」という感情が出て
きて。
結果的に昨年いっぱいでプロ資格の更新はしませんでした。

上記の小池選手もそうです。
「自分はもうプロでやれる力がない」
引退の決め手はここだったようです。
どの業界でも晩年まで長く選手を続ける方もいらっしゃいますが、大半の人たちは
こうした引き際といつも向き合いながら戦っているんだなと、改めて痛感しました。
例えば今後テニスの試合を見る際も、勝てなくて辛い選手自身もいるんだというのを
分かった上で応援すれば、きっと今以上にその選手の事が好きになれると思いますよ。
以上、久しぶりに真面目なお話をしたフロント関口でした!
sekiguchi_131010_01
~戦士が集う グラウンドで 打て豪快に 小池 正晃~